先日、８０代のお父様と４０代の息子様がご来所されました。
ご相談内容は、父の財産相続についてです。

お父様は、まだお元気ですが、お一人暮らしなので、遠くにお暮しの息子さんが今後のことを心配して相談に来られました。
主な相談内容としては、家族信託について、相続税の節税について、遺言についてです。

まずは、家族構成をお聞きします。奥様は亡くなられていて、お子様が、今回ご来所された息子さんと、上にお姉さまがいるそうです。

次に大まかに遺産の内容をお聞きします。不動産もありますので詳細の評価額は不明ですが、相続税の基礎控除ラインあたりでしょうか。
税金については、詳細は税理士さんにというお話をしつつも、一般論的な税金のお話はさせていただきました。

次に遺言です。
お父様は自筆証書遺言は書いているとおっしゃっています。
遺言自体をお持ちにはならなかったので、内容の詳細はわからないものの、すべての財産を長男へ渡す内容とのこと。
長男以外に姉がいるということですので、遺留分のお話もさせていただきましたが、何年も前に、姉には、話をして、承諾の印鑑をもらっているとのこと。
ただ、その書面を見ていないので何とも言えませんが、無効を主張される可能性があるため、再考してはどうかというお話もさせていただきました。
ただ、お父様の意思は固いようで、遺言内容を変更するつもりはないようでした。
その場合でも、娘さんに自分の思いを伝える附言事項など追加されてはどうかというアドバイスもさせていただきました。

最後は、家族信託です。
お父様がお一人暮らしなので、いざというとき、財産管理が不安とのことでしたので、家族信託の概要をお話ししました。
今回のケースですと、自宅を信託しておけば、お父様が認知症になって施設に入るなど資金が必要な時に、息子さんの権限で自宅が売却できる旨、ご説明しました。

お父様もまだまだしっかりされていたので、そんなに慌てる必要はないものの、将来を見据えてぜひ検討していただきたいものです。

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