ある日の成年後見人Part4

先日、私が担当している被後見人様がグループホームに入所されました。

長らくデイサービスのお泊りの利用という不安定な環境での暮らしでしたが、周りが思うほどご本人は意に介さず、スタッフさんも良くしてくれており、気持ちよく暮らしておいででした。
しかし、今後のことも考慮して、個室のあるグループホーム入所にこぎつけました。
ご本人のかつて暮らしたご自宅からは遠いのですが、そのご自宅にもすでに誰も住んでおらず、いずれは処分の方向でしたので、自宅に近い施設よりも、亡きご主人とお子様が眠る墓園の近くの施設にたまたま空きが出たため、そこのほうがよいだろうとそこに入所していただきました。

もともと、普段はにこやかで穏やかな方なのですが、一人っきりになったり、スタッフとの関りが薄くなったりすると、若干不穏になったりもします。
そのため、大規模な施設より、こじんまりしたユニットで生活できるグループホームが最適と判断し、こちらにしました。
最初は不安気な様子も見られましたが、最近は少しは慣れてきたのか、穏やかな表情を見せてくれます。

またこちらのホームですと、ご親族もご来所しやすく、今後は時々は会いに来てくれるのではないかと期待しています。

ここでグループホームについて少し。

グループホームは、どこも基本的な運営方針は一緒ですが、入所に当たり準備するものが違ってきたりします。
あるホームでは、ベッド(介護ベッド)やふとん(不燃性のもの)などが用意されており、こちらから持ち込むものは、洋服、パジャマ、タオル、下着など日常的な身の回りのものだけというパターン。
あるホームでは、基本的には自宅と同じように過ごしてもらいますという方針のもと、ベッドからふとんからすべて用意しなくてはなりません。しかも介護度が低いうちは、介護ベッドではなく、普通のベッドがいいとのこと。これも自宅感覚ということからなのでしょう。

また、医療関与に関しても違います。
あるホームでは、提携病院が訪問してくれて、基本的にはすべてお任せできるというパターン。
あるホームでは、自宅にいるのと一緒だから、今までのかかりつけ医に、親族介助のもと通院させるのが基本のところ。

と、色々差はありますが、グループホームは、介護付有料料人ホームに比べ、スタッフとの交わりが多く、認知症の方には過ごしやすいのではないかなと個人的には思います。

 

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