「家族信託」を家族で話題にする

昨日の朝のNHKの「あさイチ」で『実家の土地と家の始末』というテーマの中で「家族信託」が取り上げられていました。朝ドラのあとの番組なので、見られた方も多かったのではないでしょうか。

親の名義のままの実家は、親が認知症になってしまうと売れなくなってしまいます。
なぜなら、家の売買には「本人の意思表示」が必要になってくるからです。認知症の方は判断能力がないか著しく低い状態ですので、意思表示は難しいですよね。
そのため、そうなる前に家族信託が有効になるというわけです。
これは、前にお話した記事を参考にしてくださいね。
参考記事:家族信託とは?

さて、今日は、家族信託が使えそうだと思っても、高齢の親にどうやって話をしていくのかという問題について考えてみたいと思います。

まだまだ日本では、親の死後のこととか、親がもし認知症になったらなどという話題は、家族の中ではなんとなくタブー視されていますよね。
いくらテレビや雑誌で取り上げられていても、親自身の立場でも、自分は大丈夫とか、お子様の立場でも、まだ大丈夫かなと思ったり、なんとなくその話題は先延ばしされがちです。

番組の中でも、そんな時はどうやって話をすればよいのかという質問に対し、専門家の方が、「他人事として話をすればよい」(正確な表現は違ったかもしれません)というような意味合いのことをおっしゃっていました。

確かに、我が家、我が事(自分事)として話すのは、やはり話しにくいものです。
そんなときは、他人の話として
「誰々さんちの実家のお父さんが、施設に入るのに資金が必要だから実家を売ろうとしたけど、お父さんがすでに認知症だったため売れなかったみたいよ。」
てな具合ですね。

これから年末年始に実家に帰ってご両親と過ごされる方も多いでしょう。そんな時にお話しされるのもいいかもしれません。

ご両親から「どうして売れないの?」みたいな質問が出て、話題が膨らむと、さらにその先のお話がしやすくなりますね。

そして次のステップとしては、やはり専門家に相談することです。
家族同士で話しにくいことでも第三者がいれば、冷静に話し合いが進む可能性も高くなりますね。

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