そもそも相続って何?
「広くは、死亡その他の事情によってその人の財産上の法律関係を中心とする法律上の地位を、主として親族関係にある者が受け継ぐことをいう。その形態は、社会により、また時代によりさまざまである。」(日本大百科全書より)
そう、社会により時代により違うんです。
◆昔は単独相続
日本では、明治の民法の時代には、戸主(家のあるじ)の地位の相続である「家督相続」と、戸主以外の家族の財産の相続である「遺産相続」とがありました。
「家督相続」は家の財産の相続であると同時に、戸主たる地位そのものの相続でもありましたので、相続人は通常長男の1人(単独相続)に限られ、とてもシンプル。争う余地もなかったのですね。
また戸主が「もう隠居する」ってことになるとそれでも家督相続が行われることが認められていました。(生前相続)。
◆現在は共同相続
その後、第二次世界大戦後の民法改正で家制度が廃止されると同時に家督相続も廃止されましたので、現在では相続は死後相続・財産相続に限られ、数人の者が同時に相続する共同相続が原則となったというわけです。
◆相続って何のため?
そもそも相続って何のために必要なのかな?
一つ 所有権の引継ぎのため
私有財産制度である現代においては、所有権の所在をはっきりとさせないといけないのです。
二つ 家族の生活保障のため
残された遺族が安心して生活していくためには、亡くなった者の財産のちゃんとした引継ぎが必要なのです。
三つ 債権者保護のため
債権者の利益保護のため、債務(借金とか)の引継ぎ者を明確にしないといけないのです。
以上、相続、相続っていうけど「相続って何?」というお話でした。
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